2009年10月20日火曜日

展示情報(2009年10月~12月)

2009年秋の万葉集の展示

先の記事「万葉集1250年の展覧会」で、今秋の展覧会を紹介しました。その後、新たに得た、『万葉集』に関わる展示情報を紹介します。

○特別展「皇室の名宝-日本美の華」
東京国立博物館 2期 2009年11月12日(木)~11月29日(日) 会期中無休
桂本万葉集〔平安中期、源兼行筆。現存最古の万葉集古写本〕  御物
金沢本万葉集〔平安後期、藤原定信筆〕 宮内庁三の丸尚蔵館蔵

��『NHK日めくり万葉集』vol.10で、これらの写本の美しさと見方・味わい方を紹介させていただきました。

「美(うるわ)しの和紙-天平の昔から未来へ-」
東京・サントリー美術館 2009年9月19日(土)~11月3日(火・祝) 火曜日休館
・桂本万葉集巻第四断簡(栂尾切) 滋賀・MIHO美術館蔵 (10月7日~10月19日)
・元暦校本万葉集断簡 滋賀・MIHO美術館蔵(9月19日~10月5日)

��残念ながら、『万葉集』に関わる展示を終わっています。
��天平写経や平安写経が数多く出品されています。
��10月21日から11月3日までの期間には、
高野切古今集第二種断簡(源兼行筆)〔東京・五島美術館蔵〕
和漢朗詠集巻下断簡(藤原定信筆)〔京都国立博物館蔵〕
などが展示されます。

○企画展「冷泉家 王朝の和歌守(うたもり)展」(冷泉家時雨亭叢書完結記念、朝日新聞創刊130周年記念)
東京・東京都美術館 2009年10月24日(土)~12月20日(日)
毎週月曜日休室(月曜日が祝日の場合は開室、翌日休室)

��和歌に関わる貴重な典籍が、数多く出品されています。
��冷泉家時雨亭文庫には、金沢本万葉集巻第18、万葉集抄(最古の万葉集注釈書)、万時(藤原俊成の、万葉集成立に関する論考)、万葉集註釈巻第1・巻第3(仙覚著)、楢葉(ならのは。肖柏の万葉抄出書)などの、万葉集に関わる貴重な写本があります(「冷泉家時雨亭叢書」第39巻所収)。
��これらが今回の企画展で展示されるかどうかについての情報は、まだ得ていません。